11月に入り、秋も一段と深まりました。それにしても日中の陽だまりはあたたかで過ごしやすいですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
先週は服の展示会とワークショップを開催しました。「スワラジ工房旅服展」5月につづき、今年2度目の展示会です。回を重ねるごとにじわじわとお客さんが増えてきているブランドです。たくさん作ってたくさん売る、いわゆる大量生産型ではない販売方法でその多くは一点ものだったりしますが、それらはお値段もするしそうそう売れるものではなくて、お仕事になるのだろうか?の心配しつつ、毎回展示会を終えた後の「心地よさ」と「軽やかさ」がいいのです。多く売れたか売れないかが答えではなく、ブランドのコンセプトと言っていいのかわからないけど、表現しているものが伝えられたかどうかを確認できる展示会だからかもしれません。
スワラジ工房の旅服、これはいいなと思うものを数点セレクトし、サロンで販売しています。世界を旅して、布を探し、現地で暮らす人たちの民族服からヒントを得て日本での暮らしに実用できる日常着に仕立てています。民族服の見た目を表面的に真似したデザインやシンボル的に使うのではなく、仕組みを理解して作られているのがスワラジ工房の服の魅力。引き続き、ご覧いただければと思います。
今回のワークショップは7名の方が参加してくださり、みなさん手縫いでサルッパカマパンツを作りました。ただひたすらに2日間手縫するというものなのですが、終えた後のみなさんのお顔が晴れやかで見ている私も清々しいきもちになりました。2日間ひたすら縫っても仕上がりまであと半分もあるというワークショップとしてこれはアリなのか?という感じですが、ある方は「1日目はただこちらを歩いてくださいと言われる道を歩いているだけ、2日目を終えたらやっとゴールが遠くに見えた気がしてうれしかった」とおっしゃっていました。ゴールが見えてきたって、素敵だなあー。目指すところが見えたなら、みんなで一緒に行かなくても各自ですすめていけるよね。スワラジ工房のウエダさんはワークショップをする時に、あれこれ細かく指導はしないそうでその理由は聞かないとわからない、聞いたことだけやるというのでは自立できないからと言います。なので、ちくちくワークショップは基本無言で自分で縫い進めることになります。自分で考えて間違った方向へ行ってしまった人もいるけど、そんな時にウエダさんは「こっちだよー」と時々声をかけてくれる。人によってはこっちだよと言ってもあえて違う方へ行く人もいる。そんな時にきびしくも穏やかに言葉をかける。多く手出しをしない、なぜかというと自立を阻むから。なかなかスパルタなワークショップではありますが、私はこれはおすすめだなあと感じました。これまでいろいろなことをやってきて、遊んでもきて、なんかつまらないなという方にはこのくらいスパルタでないと面白いと感じられないのではないでしょうか。大人になるとできないこと、初めてのことにチャレンジしなくなりますからね。それだとどんどん年老いていっちゃうから、生涯学び続けたいなーと思うこの頃です。
サロンでこの秋開催のイベント、ワークショップ等はイベントページをご覧ください。ご一緒しましょう!みなさまのご参加をお待ちしております。