100年後の世界

展示会2日目を終え、本日3日目。ご予約なしのご来店も可能ですのです。ぜひこの機会に「気になるわ、でもなんか無理やり買わされちゃうのかしら?」「おつきあいで買わないとならないのかしら??」なんていう妙なご心配はせずにいらしてくださいね!ほんと、すばらしいテキスタイルです。自然栽培の綿を、紡績するにも化学薬品を使用せず糸にしている、そして布まで。「自然のおめぐみ」この機会にどうぞふれていただけたらと思います。

少しばかりおおげさなお話をしますね。心地よさを体感した人が増えるほど未来は変わっていくのではないかと仮説のもと、やってみているのですがここ最近はそれがやや確信に近づいているようなきがしています。服が売れるとか売れないとか、仕事として成り立つとか、そういうことがまず脇に置いての話です。もちろん、趣味でやっていることでなく仕事なのですから服は買っていただきたい、綿を生産する農家さんや、糸や布や服にしていくメーカーさんが継続できないことには成り立たない産業であるのですが、それと同じくらいに重要なのは「きもちいいな」「ほしいな」と思う人のきもち。今回の展示会はそこに重きを置いています。デザインよりもテキスタイル重視、布のよさを味わってみてください。今日も試着をして思わず涙ぐまれるシーンがありました。わかるなあ〜。服の本質だなとそのお客さまの隣にいて私もジーンとなりました。赤ちゃんがこの世界に誕生したときに一番に触れるのがおくるみ=布であるから、衣食住のトップにあると聞いたことありますが、ファッションが自己表現であると同時に身体をまもるもの、癒しであることを思い出す瞬間でした。

昔からファッションとか流行って、天体の動きに則ってしっかり売れる服を作ってきた歴史なのではないかなと密かに思っています。ブームを仕掛けていると噂する人もいるけど、ブームは実は天体の動きとか自然の摂理をよんでるだけで、ハイブランドに限ったことではなく、今は大手のアパレルもそれに倣い、展開してる感じさえします。自然の摂理に則ってのビジネスがこれまでのアパレルだったのでしょうが、だいぶ進化した地球で彼らは今後どのような服を作っていくのでしょうか。圧倒的に足りない「着心地のよさ」は、商業ベースを優先し過ぎていてはなかなか作れないので、いのちにはフォーカスしたファッションをぜひ創造していってほしいと願います。それまでは、小さくても細々とでもサロンで展示会や服を売り続けていくのかな。私にできることは、こういうのきもちよいよねって感じることを思い出すお手伝いなのかもしれません。

服を扱うきっかけになったのは「うさとの服」でしたが、その時から、わたしの感覚を信頼してきてよかったと今はつくづく思います。オーガニックコットンや無農薬の綿から、自然栽培の綿にたどりつきました。違和感をないことにし、目をつむって我慢していたら、100年後にある理想の世界ももっと遠いものとなる。もしかしたら真逆の世界になってしまうかもしれません。さて、だいぶおおげさなお話になりましたが、今日もお付き合いいただきありがとうございます。

未来へおかえし。は益久染織研究所のコンセプト。100年後にあたり前になっている「自然と調和した世界」は今もここにあるから、それをおかえししてしまえばいい。先にかえしちゃう、なんてすてきな!あたらしいような、なつかしいような。おかげ様でとてもステキな展示会になりました。31日まで、ぜひともお気軽に足を運んでいただけますと幸いです。https://sundayroom.net/events/natural-megumi-order-association/