注文していたヘンプ生地が届いたこともあり、今週はサロンをあけています。秋めいてくると、着る服も袖の長さや、布の厚さや風合い、重ね着したり。インナーも変化するし、寝る時も一枚多めにかけるようになったり。自然とそうなるので、人はあたらしい服を買いたくなる。だから、季節の変わり目にほしいものが手に入るように見越して商品開発をするし、販売の企画もする。している。これが一般的なものの作り方、売り方、アパレルにおいての。
サンデールーム で衣服を扱うようになったのはかれこれ15年以上前からになります。50年も昔となれば、誰もが当たり前のように既製服ではなく手作りの服を着せられていた思い出があるかと思いますがわたしもその一人。服だけでなく編み物、刺繍、母の手作り作品のモデルのようなこども時代でしたが、わたしの記憶には服のデザインよりも生地の質感、肌触りがしっかり刻まれています。祖母の着物の残り生地でつくってもらったちりめん生地の夏のワンピースが、しゃりしゃりしていてとても気持ちよかったこと、色はグレーと淡い緑で地味なんだけれども大好きでした。ウールが混ざると肌がちょっとチクチクすること、しない生地もあること。身体はよく覚えています。色やデザインは母とは好みがだいぶ違っていたので、こども心に既に諦めていたような、そこを望まなかったような。素材重視だったのは昔も今も変わらず、ですね。小学校の高学年になるとファッション雑誌も見るようになるし、百貨店で服を買ってもらうことも増え、生地屋さんで好きな生地を選んで服を作るようにもなりました。だんだんと素材からデザインに意識が向かうようになるわけですが、でもやっぱり無意識に選ぶのは心地よい素材、簡単に言えば化学繊維が入ってないもの。DCブランド全盛期もデザインよりも必ず裏側を見て、繊維を確認していました。一つの目安はコットン100%、それが私の身体をまもってくれるもの、そんなことを無意識に感じていました。なので、制服も体育着もきびしかった〜。
こんなことを書いているとかるい化学物質過敏症なのかというきもしていますが、おそらくそうなんでしょうね。ただ、発症すると社会生活を営む上で相当大変なのは想像できるから、発症しないように心身をまもってきての今があり、発症した方と時々お話ししていると「ちょっと無防備だな」と感じることもあります。発症してから、あれはダメこれはだめ、この食べ物は食べられるけどこっちはダメとか・・・・・随分と勝手なことをおっしゃいますねともう手に負えませんよと思うことがありますが、ぜひ発症する前に自分の身を守ることをおすすめします。今はもう誰もが発症してもおかしくないくらいの世の中ですから。アルコール消毒をあそこまでして、大丈かな?大丈夫なわけないですよね。発症してから、社会のせいにしても人のせいにしても助けてもらえないです。医療では助けようがないので仕方ないのです。自分の身を守るすべは、衣食住の暮らしの中に全部あるから、どうぞ安心してくださいねと言いたいのですけど。伝わるかな?