そろそろ来年の準備を

2023年もあと2週間になりましたね。みなさまお忙しい師走の日々をお過ごしでしょうか?

先週は3件の農家さんを訪問したりと出張が続きました。農家さんにしてみたら、畑がひと段落してこの時期からはようやくゆっくりとお話しができる。というのも、みなさん自然界の都合に沿ってお仕事してる方たちばかりなのでね。約一年ぶりの訪問した果樹農家さんには、今回は主に「農薬」に関するお話をいろいろとレクチャーしていただきました。まあ、難しかったこと!

無農薬とか低農薬という記述をみても、あまりよく理解できないと思いません?私は低農薬と書いてあるものはほとんどスルーするようにしいるところがあります。どうしても胡散臭く、宣伝文句にしか見えなくて。農薬使っているから、身体によくないという発想がそもそもないので、できれば農産物の育つ背景や農家さんの姿勢とか考えとかに関する、もっと明確な情報がほしいと常々思っています。それをわかってから買いたい!というめんどくさい人間なので、今のように食材店をすることになるわけなんですねー。流通という立場の人は、農家と食卓との間を通訳することが大きな役割、ただ販売すればいいってもんじゃない。ということで、今年も農薬についてお話をしてきました。この農家さんとは毎年、農薬の話ばかりしているのですが、聞けば聞くほど難しいです。農薬のことは。だもの、スーパーだってデパートだって、農薬や(肥料もですが)表示しないわけです。毎日食べる、食材なのに使われている薬がわからないのはいやというより、低農薬という意味不明な表示がどうしても違和感なんですよね、大事なのはここ。

農家さんと話をしていて、薬への考え方、つまりは自分の身体につながるような生き方にもつながっていく話になってしまいます。薬に対する考え方をまずはお互いに話してみないことにただ農薬だけの問題としては割り切れる話ではないのです。

自然栽培はシンプルです。だから販売をしたいと思うようになったとも言えます。おいしさとか、農産物の輝きとかエネルギーなどが突出しているともいえますが、これらはどれもごく個人的な感覚にしかすぎないけれど、肥料と農薬を一切使っていないというのは表示もシンプルでいいです。シンプルイズベスト!世の中こういうものばかりになれば、とても楽なのに。私は細かいところがやたらと気になる人間なのに、その細かいところを勉強して整理して考えて決めるのがとても苦手、だったらそれら全て関係ない世界へ行ってしまう方がいい!と思っての「自然栽培」という選択。それってどんな世界?気になる方は、いつも私が口癖のように皆さんにお誘いするが「自然と調和した生きかた講座」この講座に丸投げです!

幼稚園の時から「死んだらどこへ行けばいいのだろう?」という疑問をもち、矛盾がにあふれる社会の中で、無理して頑張って一生懸命働いて暮らす大人たちを勝手に「かわいそう」と感じていました。こうしたらいいのに!と思う私の提案にはあまり耳を傾ける人はいなくて、病気になったり、困ったとき、極端にいうと亡くなる数日前にやっと耳を傾けてくれるなんてことを幾度も経験しました。私はプレゼンが上手ではないし、教えることも下手なので。ただ、この生き方を体現するのみ、そしてこの世界観を広めるお手伝いをこれからもしていくつもり。生業としては自然栽培農産物の流通をもっともっと大きなものにしていきたいな〜。食べる人、増やしたい。作る人も増やしたい。きっと、必要な時が来るから。その時に欲しいと言っても、自然の摂理はそうもいかず。今から準備しておきますね!みなさんもこの世界に飛び込んできてください!待っていますよーーーー!