小麦の不作で後押しされていること

いろんなところで、畑を始めたいとか援農したいという声を聞きます。最近では「自然と調和した生き方」山梨での連続講座を受講している方から。いつか自給的な暮らしをしたいのだけどその前に畑をやってみたいとか、農家さんに研修に行きたいとのご相談もありました。農家さんの多くは人手が足りないとは言いますが、実際にお手伝いをしてもらうには第一に畑の都合、農家さんに合わせるしかないのが現状です。どなたかが、援農マッチングアプリみたいのあるといいと言っていらしたど、食材店KURAの公式ラインやサンデールームのインスタグラムでのお知らせを活用していただき「いつかきっと」と思いの方ぜひご参加いただければと思います。

わたしの持論ですが「いつかきっと」はないと思っています。思いは後で行動が先派なんですね。いつだって、やってみることが先で思いついたからやってみたの連続で今に至ります。なんでこんなこと始めちゃったんだろう、手を出しちゃったんだろうとやりながら続けながら、時に辛くなりやめたくなりながら、やっと始めた理由に気づくタイプなんですね。昨年1月になんとなく始めた「小麦塾」は塾とはいえど、ボランティアでやってきたことで色々が中途半端なままですが、今年の小麦の不作は想像以上の打撃でしたし、ウクライナの戦争で輸入小麦の高騰もあったり、まあまあ大変な年となりました。小麦は現代農業では補助金ありきのですから、農家さんにとってそれほど経営的な痛手ではないので大きなニュースにはなりませんが、私はとても注目しています。これまでなんの心配もなく一年間余裕を持って小麦をつかい、販売までできていました。もっと販売し普及していきたいと消費者を広げていくことに意識していたのに、今シーズンはすでに販売をお断りしている状況です。日々店頭に来てお買い物してくださる方はお気づきにならないほど、ありがたいことにサンデールームを応援してくださる方ばかり「自然栽培の小麦がなかったら食べなくていい」となって、食生活もおそらく変わるのではないでしょうか。そういえば、わたしはうどんやパンを食べる頻度が自然と減ってきています。外食の時くらいかな。皆さんはいかがでしょうか?

ご存じのように、小麦以上にきびしい自給率の低い大豆、これもそろそろ人ごとでなくなってきそう。一昨年前に仕込んだお味噌を今食べていますがなかなか美味しいので、今シーズンは仕込みをしようと思っていましたが、さて大豆探さないと。数年前に余剰していたおかげでできていた普及活動、そもそも農産物を余らせておくのがもったいないと思ったのが私のモチベーションでしたので、今のように大豆や小麦がカツカツな感じでは、普及する方向を変えないとなりません。いよいよ次のステージです!食料自給率が低い日本、いつか食糧難の時代がくると言われていたのもリアルに感じるようになってきました。農家さんや仲間た「いよいよきたね」と会うたびに話してはいるものの、農地を増やすことはそう簡単にできるはずもなく、まずは自分達の食べるものを確保という思いと、本当にこんな時がくるとはねとの不安と。20年前から想像していたのに、現実が近づいてくるとやっぱり不安もわいてくるもの。今更ながらにもっと早く手を打ち、手を打つ勇気がほしかったと苦笑いです。

これまでの約20年はサンデールームをつくってきた年でした。これからの20年はサンデールームを活用して、有事をどうやって楽しみや喜びに転換していけるか!ですね。しばらくは混乱や荒波がつづきそうですが、未来は明るい。ぜひぜひこれからも応援よろしくお願いいたします!