ここから約半年かけて・・・

お彼岸過ぎても例年のような涼しい秋にはなりませんね。今年の秋はここからどのように深まっていくのでしょう。今年の夏、農育は速すぎて収穫も流通もなかなか追いつけず。高温で作物が枯れてしまう、それも仕方がないね今年は。そんな話を幾度となく耳にし、そのたび「今年は仕方ないで済ましていいことなんだろうか?」と心に問いが浮かぶのでした。自然栽培から学んだ抗わないということ、受け入れること。それは全くその通りです。でも、「本当にそれでいいの?」私の心はいつも言ってきます。来年同じことを繰り返さないように、人は考えて行動にうつせるのだから、何が問題であったかを解決する糸口を見つけるために全体を見直し調えていこうという、10月の始まりです。

変化の時代、あたらしいことを始めよう、何か変わらないといけないと、時代なのか社会なのか宇宙なのかなんなのか?その訴えは増すばかり。踊らされているような慌ただしさ、やってもやっても変わらないもどかしさ、この先どうしたらいいの?でも受け入れるしかないよね。それが自然だよね。これを停滞感とするのか、展開していく過程とするのか、はたまた後戻りとなるのか。こんな時にいつでも私の指針となるのは、自然栽培的なものの見方や考え方です。自然栽培には指導者がいるわけでもハウツーもありません。答えは自然界にある。でも、自然とかけ離れて人間都合のものの見方しかわからなくなっている私たちに、通訳をしてくれるのが自然栽培の農産物です。毎日料理して食べていると、私をその世界へと導いてくれます。

食だけでなく、もっと意識的に歩もうするならば、こちら 9月27日から3月まで約半年の講座がスタートしました。サンデールームで食材店を始めるきっかけとなり、2012年から2年に一度のペースで継続している講座です。「自然栽培野菜セット」は自然のリズムを私たちに教えてくれるものですが、講座では自然界の仕組みを教えてくれています。リズムと仕組みがまずあって、そこに各自のセンスで人生を営んでいくことができるといいのでは!という私の提案。自分ごとですが、私はかれこれ20年以上は田畑を主においた、自然な農家さんの都合にそった食生活(だけでなく仕事内容も)をしています。あまり、何を食べたいかとか自分でお店に行ってお買い物をすることがほとんどありません。もう、この辺りは大自然という神様に従っています。行動はしていたけれど、思考だけが追いついていなかったので言語化された講座は私の心身をサポートしてくれて、そこからいっきに暮らしが一変したのです。感覚、感性は大事だとは言うものの、やはりそれだけではいけないと実感し、そこから飲食店を一旦やめて営業形態を変えました。サンデールームのごはんはちょっと特別、他にない、いわゆる自然食のごはんではないとお客さまに言われていたのを、なんとなくいいよね〜という場から、なんとなくを言語化することに試行錯誤のこの10年。今回のクールは、講座の後に軽食と講師を囲んでグループセッションの時間をとっています。その日の疑問はその日のうちに解決して、次へ進もう!わからないことはわかったふりしない。自分のわかる範囲にとどめない。

講座は始まっていますが、途中参加も受け付けています。1回目、2回目・・・未受講の分は動画をお送りして2週間視聴できるようになっています。今からでもぜひご参加してください。リピート受講も推奨してお得な価格をつけています。何を学ぶよりもその前に生命としての人間誰もが知っておく方がいい内容、大事なのに誰も教えてくれていない自然界の仕組み。当たり前のことにこれほどまでに辿り着けなくなっている世界を憂いつつ、でもこのことを一人でも多くの方にお渡しすべくご一緒できることを楽しみにしています。