玉ねぎの収穫 橋本農園訪問

早生品種の玉ねぎを収穫している、ちょうどそのタイミングに
橋本農園さんを訪問しました。

整然とした畑はとても気持ちよくて、美しい景色でした。
数年前に訪ねたときとはどことなく違って見えて、これほどまでに
心地よい場所を作ることが出来て素晴らしいなと思いました。
そして、そのことをお伝えしたら、「ようやく気づいたんです」と
いろいろなお話を聞かせてくださいました。

ぎゅっと締まってまるまるとした玉ねぎの姿。
この写真を見ていると玉ねぎの体温?まで伝わって来るような
静かな生命力を感じます。
『ずっしり感が出てきたと思います」と橋本さん。
ここまでになるには長い年月がありました。たくさんの試行錯誤がありました。
収穫できないことも、出荷できないことも、みんな経験。

『自分で経験するしか答えは見つからないし、そうするしか
前には進めないから』
穏やかに、でもはっきりと話す橋本さんのお話は
心にストレートに響きます。

 

玉ねぎの収穫のお手伝いを少しだけさせていただきました。
土から堀出し乾かしていた玉ねぎたち、台風の予報が出ていたので
倉庫に保存するために急いで葉を落とす作業に取りかかります。

  

と、言っても!ただ切り離せばいい訳でなく、
玉ねぎがいい状態で長く保存できるように切る。
・・・それは橋本さんが年々、玉ねぎと向き合いながら
地道にやってきて体で覚えたもの。
見よう見まねでやってみても『もうちょっと上』、『もっとこっち』、と
橋本さんからご指導が入ります。

どこで切るか決めるには玉ねぎを見て、ふれて、感じて、がとても大切で
そうしているとまるで対話しているような気持ちになってきます。
料理をしている時の気持ち、ふと思い出しました。

『経験したことだからよく分かる、経験したことしか伝わらない。』
橋本さんがいつもそう言っていたことが腑に落ちて
この玉ねぎたちとこの畑で一緒に過ごせたこととても満足してしまいました。

橋本農園の玉ねぎ、今年もぜひたくさんのみなさまに

味わっていただきたいと思います。そして、感想もお聞かせくださいね。

星野充子

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