サンデールーム菓子店

2024年、今年も残すところあと1ヶ月となりました。今年1月のカレンダーを振り返るとメモ書きには取り立てて変わりないことが書いてありますが、改めて周囲を見渡すとガラリと景色が変わっているようにも見えます。実は今年の初めには、カフェスアーブマエバシができることは想像もしていませんでした。

実はというと、昨年の6月からカフェスアーブビスのオーナーのあゆみさんとサンデールームの3階に加工所を作ろうと相談を重ねていました。作ろうとなってから小さい加工所へ見学に行ったり、厨房屋さん、電気屋さんにリフォームの相談をしたりするうちに、壊れているエレベーターの修理をしないことには何も始まらないと思い、エレベーターの修理をすることに決めました。いよいよとなれば工事は外にある螺旋階段で物の上げ下ろしをするなどでどうにかなるという業者さんからの話も出ましたが、それは危険だし大変だし、まずはエレベーターを修理することに決めました。

それから流れが変わりました。変えてしまったのは私かもしれませんが。昨年6月に発注したエレベーター工事が諸々の理由で大幅に遅れ、今年の8月にようやく完成。この間、待てど暮らせど進展しない工事に痺れを切らし、できることから始めようと2階のスペースでカフェを始めることになりました。カフェスアーブマエバシさんには、食材は1階の自然栽培の野菜を使っていただき、ケーキやキッシュに使う小麦粉も自然栽培でお料理をしていただいています。サンデールームがカフェから食材店になってから足が遠のいてしまったお客さまの顔も時々見えて、嬉しい限りです。

今年はもう一つ、シャッターの上げ下ろしが渋くなったのを機に修繕と、あと以前からエントランスに椅子を置きオープンカフェにしたいという思いがあって、1階食材店を小さくして庭を作ろうと計画をしていましたがこれもまたなかなか思うようにすすみませんでした。年内完成予定がまたしばらく延期です。気持ちを切り替えて、ようやくエレベーターの修理できたので、3階の加工所をサンデールーム菓子店として再構築のタイミングと捉えました。食材店にお菓子の販売コーナーも設けました。今、お菓子を販売している什器は20年前にサンデールーム菓子店で使っていたものです。オートミールクッキーやマドレーヌ、カステラなど復活させたいと、手作りで美味しいお菓子を焼いている仲間たちの協力をしていただきながら、でゆっくり急いで準備しています。

この菓子店企画もメモ書きにしたら、20年前とはなんら変わりないのですが、経験を積み重ねてきた分、見える景色は変わりました。エレベーターはタイミングよく修繕できず、エントランスも同じようにいろいろ進まない物事がありつつも、もっと大きな視点で見ればきっと全てはよいタイミングで起きていると信じることにしています。それにしても早く進めたい!そんな気持ちもありますが、焦らず、でも急いで進んでいきたいと思う今日この頃です。

写真はてなりのゆきちゃんに依頼したキッフェルン。12月3日に販売予定です!