10月6日

10月に入りましたが太陽のエネルギーのつよいこと!真夏のような日差しの下での畑訪問は湿気がない分、暑くても爽やか〜最高の気分です。スタートしたばかりの10月も軽快な足取りであっという間に終わってしまいそう、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

サンデールームカフェ時代、出勤前に農家さんの畑によってから、あるいは初期の頃は畑もしていたので野菜を収穫をしてから店に行くとインスピレーションが自然とわいてきて料理するのがとても楽だったこと実感としてよく覚えています。とりわけ、農作業や土いじりがすきなわけでもない私がなぜなのだろうとよく思ったものです。そう、自然栽培の野菜とその世界観にこれほどまでに魅かれていつのか。これはまだ言葉で説明ができず聞かれると口籠ってしまうことも多々ありますが「すきだから」これに尽きます。土を汚さないように手掛けている田畑は場は清々しく心地よいです。見える景色がきれいとか美しいとかでなく、そこにいて目を瞑っていてもわかるくらいに、最高の気分になるのです。これは高揚感ともまた違って、でもこの感覚を畑でなくてもお店でできたらお客さんにも食材を食べてもらうだけでなく、お買い物のシーンから感じていただけるかな、そのような思いもあっての場作りをしてきました。

見た目のデザインだけでなく深呼吸、肌呼吸もできる空気感がコンクリートの建物の中でも作れないか?できる限りはやってみました。もう少しできるかなとできるかなと少しずつですが20年かけて作ってきた今のお店はお客さまのため、働く私たちのため、そして並ぶ食材たちにとっての心地よい場所を作っていくこと願いの一つです。

先代やその前の方たち、借りていれば地主さんが肥料や農薬で汚してきた土をそのままにせず、農作物を育てることによって土を清浄化していくことが自然栽培だとするならば、それによって生産される農作物を食べることはなんて理にかなっているのでしょう。食糧生産目的のためだけに自然栽培に取り組むのではなく土をきれいにしていくこと。自然栽培は持続可能な未来的な農業の形だと思えてなりません。だとしたら、街のあり方、店のあり方、もっと言えば会社のあり方が自然栽培的であるというのはどん風だろうと、素人なりに考えている毎日です。このことに素人もあったもんじゃないけれど、会社の経営というのは売り上げを上げていくこと、社会貢献、人材育てということに重きを置いているからお手本にするとことができなくて。お手本は農家さんや、自然界、でもこの自然栽培の世界観をそれぞれの業種で具現化しようとしている方たちとの出会いで救われてもいます。何をするかのお手本はないけど少なくともその姿勢を見せていただくことで、私もあゆみを止めずにいることができています。

今日もまた、先んじて取り組まれている農家さんとそのプロフェッショナルな方のお話から、持続可能なちょっと先の未来に向かうこれからの一年、二年先までに私が何をするかしないかが見えてきた新月の日となりました。