10月2日

今日もいい天気、さわやかな秋晴れの一日でした。今朝は日の出の時間に東の空には大きな虹がかかっていたそうです。私はその時間は寝ているので見ていませんが朝起きたら家族が「すごくきれいだったので起こそうと思ったけどよく寝てたから」気分よさそうに「にーじが虹が、空にかかって♪」と歌まで口ずさんでいました。「吉兆だね。私はきのうの夜、花火を見たよ」昨夜ドーン、ドーンと大きな爆音が聞こえ、とうとう何事かが始まったかと思うほどの振動に驚き、南の窓を開けて空を見ても何も見えず、北の窓を開けたら赤城山の中腹に花火が見えました。空は曇りでしたが、空気は澄んでいたのか遠くに見える花火の光は眩しいほど鮮明でした。最近の花火って威力が増しているのかな?花火大会ができなくて火薬が余っていっぱい使ってるのかな〜とか・・・久しぶりの花火ということもあったのか、それほど強烈に目にうつりました。その時間、家族はお風呂に入っていて音も聞こえなかったそうで、花火があったことも知らず。同じところにいても別のものを見て、それぞれに感動があり、そしてよい気分になっている、そんなこともあるのです。

結婚したばかりの頃、お互いの働き方の違いから食事を一緒にする機会もなく休日も合わない生活をしていました。当時働いていたレストランのシェフ夫妻に「すれ違いでもいいけど、夫婦は同じ方向を見ていないとならない」と言われた事があり、当時はそうなのかなとなんとなくは受け入れてはいましたが、でも、実のところ「同じ方向って何?」というのが正直なきもちでした。その後も、サンデールームを三姉妹で営んできたこともあって、「姉妹揃って同じ方向を見ていていいですね」と多くの人によく言われていました。

同じ方向って何を言っているんでしょう?

同じ方向を言い換えると、同じ考えを持つ、同じ立場を持つ、方向性を同じくする、目標を同じくするなどをいうのでしょうが、これは随分とざっくりした表現だなあ。同じ考えでなくても夫婦であっても店であっても営めるし、同じ考えや同じ立場ってそもそも無理と思うし、方向性を同じくするというのも曖昧すぎな考えで、目標を同じであれば違う働き方もできるし、とにかくまあ何が言いたいかというと方向性なんてだいたいでいいんじゃないかなと思ってます。反対方向の人とはそもそも出会うことなどないでしょうし、だいたい同じ方向を歩む人と人生のどこかの地点で出会い、違いを認め合いながら生きていくのだと思うのだけどなあ。私にしてみれば、人は皆同じ方向を歩いていて、そして一人ひとりがみんな違う。夫婦や仕事のパートナーといえどそれは一緒。

今、社会をグルり見回すとなんかみんな同じ方向を見ているようでその足元はグラグラだから、私はそっちが行かないな〜と思ったりもしていますけどね!