9月24日

9月も残すところ1週間、いよいよ夏も終わりです。このところ暑さの行ったり来たりがあって、北海道の伊達さんからズッキーニが復活したので30本ほど最後にどうですか?と連絡をいただきました。自家採取19年目というズッキーニ、ほんとにおいしい!としか言いようがなく、わたしはズッキーニという野菜は一年に3〜5本くらい、そしてできれば伊達さんのズッキーニを年間自分の野菜ほしいリストに入っています。種取りしていることも理由にありますが、やはり適地適作が大切なことだと、自然栽培を通じて知りました。

40年選手の自然栽培農家さんにお会いした時「自然栽培を長くつづけてきた農家の野菜を欲しがる人がいるけど、そういうことを言うもんじゃないよ」と今から10年前食材店を始めようと考えていたわたしがその時も今も大切に思っているメッセージです。〇〇さんの野菜というように、生産者を選ぶこともなるべくしないようにしてきました。基本は余剰しているお米と野菜を食べる毎日の食生活をつづけてきて10年が過ぎ、最近になって本当はこの野菜が食べたかったんだよーという野菜がベストのタイミングで手に入るようになってきた。自分が食べたい野菜が明確になってきたからなのかもしれませんが、野菜の方がわたしのもとへやってきてくれるそんな感じです。

今日はサロンで自然栽培の仕組みと種子についてDVDを見ながらの一日勉強会でした。10時半から16時まで、お茶飲んだり食事したり、おしゃべりも交えてマンツーマン。その方は農業関係の仕事をしたいと漠然な思いがあったなか、たまたまサンデールームを知り、「自然と調和したいきかた」12回連続セミナーを受講し、その時に初めて自然栽培を知ったそうです。プランターで野菜を育てていた時は肥料の入っている土を買い、種も種子消毒が当然されていて「最近の種は色がきれいなんだな」と思うくらいで育てていたリーフレタスを毎日摘んで楽しく食べていたそうです。「スーパーで買ったリーフレタスは値段はけっこうするのにすぐ傷んでしまうので、自分で育てるのはすぐに食べるから傷まなくて新鮮だと何も知らずに喜んでいました」12回セミナーで種子のことを学び、すぐにプランターでの栽培をやめたそうです。食べる気が起きなくなってしまったのだと。そのことを聞いて、わたしは心配になりました。「楽しく栽培をしていたことを奪っちゃった気がするけど大丈夫?」と聞くと、そんなことは全然なくて知らなかったことを知る方が楽しいのだといい、その後も自然栽培農家さんのところへ手伝いに行ったりもするようになりました。「講座を聞くと考えが楽になるよという感覚が最近わかってきて、これまで毎日何を食べようか、バランスよく食べる献立を考えていたのもなくなって、野菜を見て今日は何を作ろうかな〜」となったそうです。一年お米と野菜を食べるづけると細胞も入れ替わり、自然栽培的な世界観を理解できるのではないかな。明日もサロンで勉強会。全く初めての方お二人と、10年前の受講生とが一緒に学びます。