9月13日

佐渡2日目、ヒラマサ、メバル、マトウダイ、ブリ、ノドグロ、イカ、などなどお魚のおいしさに感動しています。佐渡の稲作にはネオニコチノイドは全島で使用しておらず、旅館組合では女将会を中心にし合成洗剤の使用を廃止しようとする動きも出ているそうです。海を汚さないためにと全島で取り組み素晴らしいですが、広大な海をみているとちっぽけな人間の取り組みなど関与しないのではないか、そのようにも思えてきます。

蜂が減少したのにはネオニコチノイドが原因ではないかという話はよく耳にします。蜂が地球上から消えたら私たち人間の生存も危ういとも言われてはいます。映画を見て環境活動家の話を聞くけど、蜂は本当に少なくなっているのでしょうか?いっとき、私もネオニコチノイドは絶対悪と思っていました。それはそういうことを熱心に研究していた方からの話を聞いて鵜呑みにしていただけで、実体験としてはあまり感じてはいませんでした。無肥料減農薬栽培の果樹農家さんに以前「農薬ってどういうの使っているのですか?ネオニコチノイドは使ってますか?」など、いろいろ質問をした時に、その農家さん曰く、ネオニコチノイドより毒性のつよい農薬があることや、成分は農薬と同じでも肥料として販売をされているから無農薬と言ってそれを使用している農家さんもいるという話を聞きました。その時に、栽培期間中に撒く農薬の種類と時期、回数などの指示が表記された書類を見せていただきました。お医者さんが出す処方箋のようなものと考えればいいのでしょうか。消費者の私たちは一概に無農薬という言葉を使いますが、農作物を栽培するために使われている薬には何種類もあることを知りました。毎年同じ薬を使うと効かなくなってくるので、その辺は工夫して撒くそうです。それも農業技術の一つというわけです。もはや減農薬という表示は、イメージの世界で何ら安全性を表すものではないことは感じましたね。たとえ、50回の農薬が半分の25回になったところで、果たしてどうなんだろう?

果樹の栽培が盛んな地域ではどうしたって時期的には農薬散布による空気中の残留農薬が高くなる。その安全基準というのが一般的にはあるそうだけど、果樹の産地ではその基準はない。それを守っていたら果樹など栽培ができなくなってしまうからと。またその農家さんならでは実体験からのお話では、りんごにアレルギーを持つという方にご自身が育てる無肥料減農薬のりんごを食べてもらったところ問題なく食べられたという。農家さん曰く、農薬よりも肥料に原因があることをその時に確信をしたということでした。ただ、これも一つの実例にしかないので、ここからはいつも私が店頭でも安全志向のお客さんに嫌がられつつも言っているように「自分自身の身体で試すこと、感じられる身体にしていくこと」そのために、自然栽培の農作物が大きな助けになると思っています。

8月に中止になった講座が場所を変えて、開催できることになりました。「自然のルールに逆らって果たして人類は生き残ることができるのか」栃木周辺の皆様ぜひお越しいただけたらと思います。