11/29 なぜこの靴をほしいと思うのか?

今シーズンいちばんの冷え込み。草津30センチの積雪で道路で車が立ち往生、人工雪でオープンする予定だったスキー場に雪が積もったり冬のお知らせまでがいっきにやってきて、いよいよ12月に入ったら、あれこれ考える間もなく事はジェットコースターのように進んでいくだろうという気がしませんか?11月も残すところあと2日、この間にしっかり足を踏みしめておこうと思ってます。

踏みしめるといえば、靴。スワラジ工房旅服展でブーツを買いました。同じメーカーの靴を二度買うことのない私がなぜかスワラジ工房の靴は2足目、シンプルで素朴ですが私の足にはとても合って、とにかく履きやすい。どんな靴か調べてみたら、モロッコの先住民族ベルベル人のかたちからヒントを得て、九州の職人さんにオーダして作っている靴なのだそうです。リンクを貼った通りの靴ですがこれをみてもなぜ履きやすいか?よくわかりません。ちょっと気になってベルベル人てどういう民族か調べてみました。

北アフリカのモロッコは世界の文化の交差点のように、ルーツの混在した国です。料理に関してもイスラム、アラブ、フランス、トルコ、スペインの食材やスパイス使いも複雑に重なり合いっていたりしてとても美味しそう!先住民であるベルベル人はいくつもの部族があり、遊牧する人も都市に暮らす人もいて、モロッコの複雑な民族文化を繋いできたと人たちのようです。歴史的には、先住民ベルベル人には、ギリシャ人、ローマ人、アラブ人、トルコ人、スペイン人、フランス人が入植したという背景があり、宗教も言語も多彩で実に多くの民族が暮らしています。ベルベル人はベルベル語を使いますが、標識などはアラビア語、公用語のフランス語、スペイン語を使うところもあるそうです。おもしろい!!

石の家で、電気も水道もガスもなく、昔のままの自給自足の暮らし、農業と遊牧のサイクルに分かれた1年で遊牧期間には、モンゴルのゲル同様にテントで暮らしています。農作期間に住む、石の家には遊牧民だけあってものが少なくて、持ち物は絨毯と少しの調理道具程度で、まさに私の理想な暮らし、片付けの必要ないシンプルな暮らしがうかがえます。物々交換のためにオアシスでは人が行き来したり、遊牧の人たちも育てたデーツなどを売ったり、水は乏しいらしく朝起きたらまず、水を汲みに行くことから始まり、お茶を飲み、食事を作って畑の仕事をする。農業をしながら家畜を飼ったり。かつてはオアシスで物々交換の暮らしでしたが、今は対価が必要になってきて観光客相手のお仕事などもできてきているのだそうです。

モロッコは、道も整備され電気も敷かれて都市化していて、お金さえあればなんでも買える国ですが、昔のままのシンプルな暮らしをするベルベル人に憧れというよりかは親近感のようなものがあり、私は2足目の靴を買ってしまったのかもしれません。ここまで調べてみて、2足目の靴を買った理由がわかったような気がしました。