手帳代わりに使っているカレンダーを見返しただけなのですが、いやはやびっくり。私こんなことしてたんだーって全く今は別の次元いる感覚です。今朝はそんなことを思いながら出勤しました。
店に来てすぐ、「ちょっといいですか」と来店されぐるっと店内を見ていた方が質問をしてこられました。どうやら農家さんのようす、「ここに並ぶケールなども育てているけどこの辺りだと気温が高いから虫に食われますよね」と言われた。そして、このお店の野菜はどういう野菜なのかと聞かれたので「無肥料で、」という私の言葉を遮って「え!無肥料?」と驚かれた。自然栽培のことも知っていて理解はしているけれど、それでは食べていけないでしょうと言われて、私は「あ、でもそれでもトライしてくださってる農家さんはいらっしゃるのでそういう農家さんの農産物を販売させてもらっているんですよ」といつもの調子でかるく答える。
そうすると、これまで苦労してきた方、自然栽培はいいのは知っているけどという方にはスイッチが入っちゃって「そんなこと言っても食べていけないでしょ」って言われてしまうことになる。えー、そんなの知らないよ。だったら慣行栽培と両立してやってみればとか、腹を割ってお話しすればたーくさん話したいことはいっぱいあるけど、店頭で簡単にお話しできることじゃない。なので店頭ではあくまでもかるく、「自然栽培のお米、野菜たくさんあります!」なていでいます。それが人によってはムカッとなっちゃうんだろうな・・・。と今朝もまた思った次第です。
この「食べていけない」という言葉、なんだろうなー。人によって月収の理想もあるし、これだけは稼がないとやっていけないという事情もあるのはわかる。でも食べていけないという真っ当なように聞こえるけどざっくりしたイメージで話を終わりにしちゃうのは勿体なさすぎる。食べていけないの思いこみは理想を目指す行動を制限しちゃっているんじゃないか?
こういう些細な出来事があるたびに私はスイッチオンとなって、今朝の農家さんにしてみれば消費者の理解もニーズもないから、収入が得られないというわけで、また別の方からみると、この農家さんが自然栽培を知ってはいるし理解はしている(と本人はおっしゃる)けど虫に食われるという状況を解決できる手立てを提案できるようになりたいと、そのために自然栽培の普及活動に力を入れますよ〜と、スイッチオンなのでした!