今回のオーガニックキッチンフェアでは特に調味料を厳選し、
スターターセットを作りました。
内容は、菜種油、ごま油、塩、醤油、酢、和風だし、番茶。
たとえば私に娘がいて、その娘が大学に通うとか、または社会人として
ひとり暮らしをはじめようとしたときに、これだけは持たせたいもの、
そんなイメージでセットにしました。実際に結婚して赤ちゃんを授かった友人に
このセットを贈ったら、「料理の腕がぐんと上がったような気がする」と
とても喜ばれました。
シンプルな料理ほど調味料で味の違いがはっきりと出ます。
はれの日のごちそうではなく、毎日の食卓の料理に使うものこそ、
良質な物を。
今日はお醤油について。
台所にある醤油の瓶をくるっと回して裏に書かれている原材料を見て下さい。
大豆、小麦、塩だけで1年以上かけて作られているものが本来の醤油、
脱脂加工大豆は大豆の油を絞った残りカス、
醸造アルコールは早く発酵させるために添加するもの、
それでは本来の味や旨味がでないのでアミノ酸を添加する、
このように作られているものは、もはや醤油でなくて醤油風の別の調味料です。
私も今の醤油を使うようになるまで、紆余曲折がありました。
学生時代 大手メーカーの安い醤油をスーパーの特売で買う
↓
修業時代 たまにお取り寄せ気分で高い醤油を買ったり、
お金がないときは安いものを買ったりのくり返し
↓
10年前 地元の大豆で作られている地元の醤油
↓
7年前 大手メーカの有機丸大豆醤油
↓
4年前 今の醤油
こうして見ると選ぶ基準はいろいろあるのだなと改めて思います。
値段が安いか高いか?
原材料は?
大豆はどこの国でどのような農法で?
製造期間はどのくらい?その方法は?・・・などなど。
テレビCMや広告は素敵なイメージばかりで知りたいことを全然教えてくれない、
なんて不平不満を言っている時代も正直言ってありました。
でも、今は違いますよ!紆余曲折を経て知り得た食に関する情報と
素晴らしい生産者やメーカーから届くものを出来るだけ、
多くのみなさんへお知らせしたいと思っています。
今使っている醤油は長野県産の無農薬大豆と小麦、塩だけで
昔ながらの伝統製法で1年以上かけて作られています。メーカーに
聞いてみたところ、「おいしいかおいしくないかは好みだからわからないけれど、
うちは昔からこの作り方でしかやってこなかったんだ」という潔いお言葉。
あわせて、おいしさもお届けいたします。
秋山農園より、はつものの菜花が届きました。
明日はこのお醤油と酢でシンプルに味付けしたお浸しを
召し上がっていただこうと思います。みなさまのご来店お待ちしております。
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