やちむん日記 北窯

中盤を迎えました沖縄やちむん展。

連日、たくさんのお客様にご覧になっていただき、

2度、3度とご来店下さる方もいらっしゃって

大変嬉しいです。

時間があればぜひゆっくりと手にとって、1つ1つ違うやちむんの風合いを

楽しんでいただけたらと思います。

今回入荷しているうつわは数が揃っておりますので

まだまだ素敵なものがございます。ご来店お待ちしています。

それでは窯元紹介の続きをさせていただきます。

今回のやちむん展のおもなうつわは

読谷山焼・北窯のものです。


約50の窯元が集まっている読谷村の中で

北窯は13連という最大規模の登り窯をもち、

1年を通してたくさんの日常雑器を作り続けています。

その多くは伝統的な形や柄のやちむん。

変わることのない風貌をもち、積み重ねられた技術に裏打ちされた

北窯のやちむんは、何気なく人の暮らしに寄り添う

あたたかく頼もしいうつわ、と言ってしまいたくなります。

窯元の親方が

「やちむんの形はこうしようと思って作ってるんじゃないの。

土がなるようになったのかこの形なんだよ。」と教えてくれました。

沖縄の水分が多く重い土を使ってつくるやちむんは

少しだけ外側へ反り返ったような形が特徴的です。

そうすることで土の安定を保っている必然の形だと言うのです。

釉薬には土地の珊瑚石灰や籾殻、サトウキビの灰などを

主原料にしているからかでしょうか

やちむんの絵付けは沖縄の自然から抽出したような色合いです。

裏返した時の風情もかわいいです。

どっちりとした高台も土にあった形なのでしょうか。

これもまたやちむんらしさの1つです。

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