うさとの村を訪ねて④ 縫製工場

うさとの服展 2014・冬

11月21(金)・22(土)・23日(日)
11:00~18:00 (最終日は15:00まで)
会場 サンデールーム2階
   前橋市千代田町5-4-2 


◎22日(土) 11:30~18:00 ちくちくおなおし会
 お裁縫箱となおしたいうさとの服を持参で自由にご参加いただけます。
◎23日(日) 10:00~12:00  麻農家のお話会 参加費 1000円
◎日曜定休の食材店KURA・生活用品店03wearも10:00~14:00特別オープン!
 お買い物帰りにちょっと一息、おやつスタンドもお楽しみいただけます。

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8月24日

スタディーツアーの最終日。
チェンマイにある縫製工場に行きました。
村で織られた布はここで服となります。

 

 
裁断の様子。
こちらもやはり手作業です。
大量生産の服は、何百枚の布を重ねて、一気にレーザーで裁断すると聞いたことがあります。
しかし、ことらは工場といっても珍しい見たことのない機械などは一切ありません。
幼いころ、母が洋服を作っていた時の様子と何も変わらない道具で、手順で
すべてが行われていました。
手織りの布は、すべてが均一ではない、その特性を生かすには
一枚、重ねたとしても2枚までで切るようです。

 
そして一枚、一枚にミシンをかけます。
うさとの服は、一枚の服を一人の人がすべてを仕上げます。
合理性を重視し、パーツごとに縫い上げることはしません。
ただの作業ではなく、「もの作りの喜びを感じながら作る」。
そうやって出来上がった服は、やっぱり素晴らしい。
作り手の思いは、着心地に反映していると、肌身に感じて思うのです。

 
デザイナーの、うさぶろうさんは、10代の頃から服飾の世界を目指し、
日本、アメリカ、ヨーロッパで活躍されていました。
うさぶろうさんのその道程は、もちろん今の「うさとの服」には欠かせないものですが、
20年近く前に、このタイという場所で服をつくろうと決めてから、
縫製をする方たちに難しい技術を覚えさせようと強いることなくやってきたそうです。
それどころか、ノルマも期限も一切ないのです。

「みんなができることを生かす。」
うさとの最初の頃のデザインには、
前開きやボタンが付いているものはほとんどなく、
ただかぶるだけのシンプルなものばかりでした。
そして、できることが少しずつ少しずつ増えて、
10年以上経った頃、本来とても難しいとされる男性用のワイシャツが、
やっと出来上がりました。
本当にとても美しいシャツで、私も初めて見た時に感激したのを覚えています。

 
わたしたちが日本でどんなことをしているか、
うさとの服をどんな風に手渡しているかをみなさんにご紹介させて頂きました。
感謝してもしきれない思い、言葉では伝えきれない思いは山ほどあるから、
もう大変!
でも、縫製をしていただいている方々へどうしても伝えたかったことがあったのです!
 
「みなさんの縫製は最高です!」
この写真、服を裏返しにして、
「うさとの服は縫製が細部まで綺麗で裏表がわからないほどなんです!
一日中、裏返しに着ていて家に帰って着替えると、
「あ、裏じゃん!」と気づくこともある。
みなさんは、本当にすごいです!」
と、身振り手振りで必死に伝えました。

 
みなさん、笑っていました。
ゲラゲラと楽しそうに。
私は、うさとの服を出会えて本当にすごく楽しくて、
だから、作っている皆さんにも、私ができることで楽しさをお返ししたくて。
笑ってもらえて本当に良かった!
 
でもね、みなさん、作業中だって、笑っているんです。
 
 時には手を止めて、おしゃべりしたり。
(おしゃべりに夢中になって作業が全然進まないこともあるみたい)
image 
 窓が開いて、日の光が差し込む中で、
カタカタカタと響くミシンの音。
まるで、このすぐそばに、ゆりかごがあってスヤスヤ赤ちゃんが眠っているような、
そんな優しい風景が、この工場中にいっぱいありました。
 
 
そうそう、織物の村へ伺った時もそうだったのですが、
まずこのように、冷たい水と山盛りのフルーツをどこに行っても用意してくれてありました。
もうね、本当に頭が下がります。
 
さあさあ、食べてね。食べきらないなら持っていってね。
思わず「おかあさん、ありがとう」って言いそうになりましたよ。
心からのおもてなしに、気づかされること、たくさんありました。
色んなことを教えてくれて本当にありがとうございました。

出仙美秋

 
 
 

 

 

 

 

 

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