土+日曜市 渡辺隆之『土の器展』①

田んぼ小屋 渡辺隆之

『土の器展』

サンデールームの土+日曜市

10月16・17日  9:00~15:00

2階 ギャラリースペースにて

サンデー日記

二年前の日曜市で大好評だった渡辺隆之さんの器

今回の土+日曜市で、再びみなさんにご紹介できることになりました。

シンプルでモダンな土の器、ぜひお楽しみに!


渡辺隆之

大学で造形芸術を学んだ後、白磁作家黒田泰蔵氏に師事。

07年アジア広域を旅しながら各地で土器を制作

08年静岡県南伊豆町に移住、半地下式穴窯を築窯。

現在やきものを通して南伊豆の土の美しさを表現するべく制作をしている。


渡辺さんと出会ったのは2007年のネパールでした。

旅人の集う街カトマンズにすっかり溶け込む彼を見て

長年住んでいるのかな?と思ったのを覚えています

サンデー日記

よくよく聞いてみればやきものを作りながら旅をしていて、

カトマンズにはほんの数日前に着いたばかりとのこと。

どこにいても自然体な方なのですっかり溶け込めるのです。

彼といると新しい発見がいっぱいで

子供時代の夏休みのように毎日毎日遊びました。

そんなカトマンズでの楽しい滞在はあっという間に過ぎ、

(といっても楽しすぎて予定を変更して一ヶ月以上もいました!)、

渡辺さんは、器を作る旅を続け、

私たちもみなそれぞれの旅を続けました。


そのとき、渡辺さんが日本から持ってきた器を見せてもらったのですが

渡辺さんのように自然な趣があり、

その温かさ、色、手のおさまり様はなんとも魅力的で

私にとって忘れられない器となったのです。

サンデー日記
そして、一年後帰国して渡辺さんの住む南伊豆を訪れました。

彼がそこでねんどを掘り、釜を作り、焼き物を焼くと決めた土地。

海と山と人里がほどよく調和した南伊豆は本当に素晴らしく

自然と人が寄り添ってできたユートピア。

ここだけ時間が止まっているような気さえします。

初めて訪れた日に『いつか住みたい!』と思ったほどで、

それから毎年毎年訪れています。

渡辺さんの器に会いに行くのも、

毎年訪れる理由のひとつ。
サンデー日記

釉薬も使わない、土本来の色。

これが南伊豆の土です。

ありのままで十分美しい。
サンデー日記

ねんどを採取する場所が変われば、ねんどが変わり

作風が変わります。そこが一番の魅力。

サンデー日記

触ったとき、なんとなく温かい。

温度がある。そんな器です。

現在は住居兼工房で、器を作る日々の渡辺さん。

こじんまりとしていながらとってもお洒落で、

パートナーと素敵な暮らしをしていらっしゃいます。

サンデー日記

ある日のお夕食。

近所の人が釣った魚、狩った猪、育てた野菜などで

いつも盛りだくさん。

彼らがこの地の方々に温かく迎えられているのがよくわかります。

渡辺さんの器で食べるとこれがますますおいしくなっちゃうのです。

素材はその地でとれたもの、器もその地の土で焼いたもの。

『器を使うことは、土を食べること』と、渡辺さん。

なるほど、納得です。

今年の夏、やっと穴窯が完成したとのことで

また伺わせていただきました。

続きは次のブログで。   miAki


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