おさだ農園さんから今季最終の柑橘が届きました。河内晩柑とバレンシアオレンジです。
初夏らしい爽やかさがいっぱいのあじわい。
野菜と同じように果物も旬は短く収穫は一度。ぜひご賞味ください。
おさださんは生き生きとした季節の柑橘と共に畑で取れた野菜や山菜、
うっとりする香りのみかんの花などおさださんの周りにあふれる自然のおすそ分けと、
農園便りを送ってくださいます。
美味しく食べているだけの私にとって、
自然を相手にお仕事されているおさださんのメッセージは
たくさんのことを教えてくれるばかりでなく心にまっすぐ届く、
とても真摯な思いに溢れています。
農園便りの言葉をかりて、今回届いた柑橘のご紹介をさせてください。
:バレンシアオレンジ:
おさださんが産地で食べたこのオレンジは味も香りも素晴らしく、
とても日本では作れないと感じました。貿易不均衡の是正で輸入が始まり30年たち、
低価格と販売期間の長さで日本では当たり前のように消費されています。
長い船旅で届くのですから、たっぷりの防カビ剤も使うし味、品質の劣化はひどいものに。
これではバレンシアオレンジがわいそう。適地の味にはならなくても、
これ以上の味なら作れると判断し栽培が始まり7年目です。
満足のいく収穫までには年月がかかりますがゆっくりよくなっていくので
今後も楽しみにしていただければと思います。
:河内晩柑:
古くからある品種ですが、落下しやすく、殺菌剤を使わないと
きれいな果実にならないなどが理由で栽培が進まなかった品種です。
おさだ農園では晩秋に落下防止剤を一度散布していますが
果皮の汚れは一般的な商品の外観ではない状態です。
果物は目でも心を癒してくれるものですが、
そのことと引き換えに薬剤の散布をしたくはないと、
味とかおりを楽しんでいただければと栽培しています。
福島 つきみ
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