この年の夏、8月1日だったと思います。サンデールームのカフェがオープンしました。両親の営む和食店の定休日の日曜に空いている時間を借りて、その名も「味の店カフェ/サンデールーム」でした。
少し先の未来を想像したときに今のうちに始めておかないとならないという直感だけに従って、えいやっと日曜日だけのカフをはじめて、すぐにわかったことは日曜日には人通りの少ない前橋の市街地、中は見えない2階の店舗に通りすがりのお客さんが来ることはなく、これではやっていけるはずはないと考えを改めオフィス街の平日、OLさんたちのランチ狙いへ急遽変更、変更というか何も考えずに始めてしまったというのが正直なところでした。
そのときに降りてきた、そういわざるを得ない献立が「毎日でも食べられるからだにやさしいお昼ごはん」というものでした。それは食べる側にとっての毎日でもあるのですが、料理する側にとっても無理なく毎日作れるようようなもの、食材を仕入れを考えたときにスーパーや市場からくるものでは違うだろうと、生産者を探すことを始めたのと、野菜に関しては自家菜園でやってみようとなりました。探してみるとお米と野菜には無農薬というものがあることを知りましたが生産者は少なく、そのほとんどが東京など都会へ出荷されていることもわかりました。地産地消という言葉も知ることになり、どうにか地元で無農薬の農家さんを探すことから「毎日でも食べられるからだにやさしいお昼ごはん」は始まり、2000年1月5日いよいよ本格的にサンデールームがスタートすることになりました。